NC旋盤 金属加工 大阪市東住吉区 山菊製作所 | 大阪市の切削加工は山菊製作所へ！反り・歪みを防ぐには高度な技術力が必要！

金属加工では反り・歪みを避けることが必要であり、反り・歪みを最小限に抑えることで、完成品の精度を高められます。

ここでは、金属加工における反り・歪みを説明し、反り・歪みが起こりやすい加工の特徴について解説します。

金属切削加工は、切削工具を高速回転させることで金属素材を切削します。金属切削加工を行う際には、切削工具と金属材料に大きな負荷がかかるため、反りや歪みが生じることがあります。反りとは金属材料が反ることで、歪みとは伸びや縮み、ねじれなどで金属材料が変形することをいいます。

歪みには縦ひずみと横ひずみがあります。縦ひずみは金属材料の縦方向における伸び縮みの変化をいい、横ひずみは金属材料の径方向における変化のことです。

歪みは静ひずみと動ひずみに分類することもでき、静ひずみは時間の経過によって徐々に歪みが生じることで、構造物の経年劣化による歪みなどが静ひずみに該当します。動ひずみは変化の速い歪みのことで、急ブレーキをかけるなどして生じる車体の歪みなどが動ひずみに該当します。

チタンなどの硬い材質の金属材料は切削加工の際に大きな負荷がかかり、アルミなどと比べると反り・歪みが生じやすいです。硬い材質の金属材料を切削加工するには、高性能な設備と高度な技術が要求されます。

形状が薄い金属材料は反りが出やすく、薄くなるほど反りが発生しやすくなります。治具で材料を固定するとある程度までは反りを防げますが、治具を外すと反りが生じる場合があります。

高温で溶解した金属を鋳型に流し込んで形成する鋳造品は歪みが起こりやすく、溶接も歪みが起こりやすい加工法です。歪みを最小限に抑えるためには、高度な技術が必要になってきます。

ステンレスは熱伝導率が低いため、ステンレス加工は歪みが生じやすいです。加工熱が大きくなると工具が破損する場合があるので、ステンレス加工をするには加工方法に工夫をすることが必要です。